Feature of Oceanographer
“Devil Diver”

オーシャノグラファー “デビルダイバー”

― 悪魔と呼ばれた伝説のダイバーウォッチ ―

For the Diver

丁寧なモノづくりと技術革新で、本当に良い製品をより多くの人々の元へ届ける。それがプローバのモットーであり、追求した革新のひとつが、防水性です。
1970年代に誕生した「オーシャノグラファー“デビルダイバー”」は666ft (約200m) という高い防水性を実現し、世界中のダイバ一を魅了しました。
指導団体が世界各地で設立され、ダイビングがレジャースポ一ツとして広まりはじめた時代です。多くの人にとって未知だった深海の世界が、身近なものへと変わっていきました。そうした変化を受け、腕時計にも深海での実用性や利便性を求められるようになりました。

The Number “666”

そこでプローバが発表したのが、「オーシャノグラファー」です。
当時の腕時計は300ft(約90m)防水が一般的だったところ、このモデルでは666ft(約200m)という高防水を実現しました。文字板にも「666 FEET」と明記し、優秀性を高らかに主張。この数値が、新約聖書の「ヨハネの黙示録」に登場する獣(悪魔)の数字“666”であったことから、“デビルダイバー”との異名でも知られるようになりました。

Revival

2018年、「オーシャノグラファー“デビルダイバー”」はおよそ半世紀ぶりに復刻を果たしましたが、その経緯も実にユニ一クなものでした。
復刻の前年、プローバは時計ファンから信頼の厚いアンティ一クウォッチ販売サイ卜「Analog/Shift」とコラボレーションし、復刻してほしいモデルの投票を行いました。約2カ月の投票期間を経て首位を獲得したのが「オーシャノグラファー“デビルダイバー”」だったのです。

Design & Movement

細部までオリジナルに忠実に復刻されたことも、投票に応じた古参の時計愛好家から歓迎されました。文字盤には、デビルダイバーと呼ばれる所以となった 666 フィート防水の刻印、ブランドロゴのデザインはあえて当時のものを採用。十字のデザインやフューチャリスティックなオーバルケ一スも、70年代に高い評価を集めたものです。円柱パ一ツを宝飾品のように爪で受けたインデックスや、蓄光塗料を塗布した太めの針、60分の目盛を刻んだ逆回転防止ベゼルなど、海中での視認性を向上させるディテールもそのままです。
ー方で素材や仕上げのクオリティを高め、内部には現代の自動巻きムープメントを搭載させて安定感を増しています。

BULOVA’s Spirit

「オーシャノグラファー“デビルダイバー”」は、モノづくりに妥協しないブローバの精神が体現された、歴史的モデルのひとつなのです。

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